三重県四日市市の新築美容室のデザイン
周辺環境は約30分に1本の電車が通る線路沿いの敷地に位置するこちらの美容室。
人通りは決して少なくはないが路地が多く、閉鎖的な雰囲気の街並みで、
路地裏の「人の活動が見える賑やかさ」が感じられる建築を計画しました。
道路から直接メインファサードを見せる事は避け、旗竿敷地の旗竿部分を路地の延長と見立てる事により
路地先に賑やかさが感じられる期待感を演出。
一方、線路を走る電車内からはメインファサードと共に大開口から室内が見え、ヘアーサロンを認知しやすい計画となっています。
4mの高い天井を確保し、正面の大開口のカーテンウォール(ガラス窓)により
室内の大空間での人の活動、賑わいが外からでも感じられるように。
スタッフの目が空間全体にいきわたり易いように、間仕切り壁は極力少なくしオープンな空間とする事できめ細やかで丁寧なサービスを提供できるように計画しました。
室内の低い天井部分の上には2階があり、
立体的に建物が大きくなり過ぎないように計画しています。
シャンプー台を囲むエキスパンドメタルの鉄造作フェンス。
エキスパンドメタルの厚みと細さがシャープなものを選定したので
全体のデザインにマッチしています。
レジカウンター腰壁は樹脂モルタル仕上げ。
細かく打合せしてモルタルのコテの押さえ方を横方向のみで仕上げているので
全体のバランスに統一感があります。
レジカウンター天板、バックヤードシンク天板と立ち上がり部はSUS板(バイブレーション仕様)
正面入口から見るとこのSUS板が視界に入ってきます。
グレージュ色で仕上がっている空間にステンレスが良いアクセントに。
カラーを得意とする美容院のため室内の明るさは特に意識し、
南側は開口部を設けずに、北側の日中安定した光が入ってくるようにしています。