
北前船の寄港地として栄えた石川県加賀市・橋立町に、地域の歴史と文化を次世代へつなぐ
地域共創型スモールラグジュアリーホテル「KITAMAE BASE 加賀橋立」が誕生しました。
かつて料亭として地域の人々に親しまれた建物をリノベーションし、全9室の宿泊空間として再生。
「北前船の物語が息づく、海辺の小さなホテル」をテーマに、
橋立の歴史や風土、人の営みを現代の宿泊空間として再編集しています。
エイトデザインは、建築設計とグラフィックデザインを担当。
海・光・風など自然の要素を取り込み、懐かしさと新しさが共存する滞在体験をデザインしています。
日本海の絶景を望む2つのスイートルーム「波の間」と「風の間」では最上級のくつろぎを。
スタンダードルームは一室ごとに趣向を凝らしたデザインで、客室で過ごす心安らぐ時間を演出します。
貸切風呂やラウンジなど、各所に旧料亭の趣を生かしながら、
伝統とモダンが調和する心地よい空間を創出しました。
参考リンク
エントランス正面の窓からは海が見えます。
加賀橋立を訪れたときに感じる海や風、自然がもたらす開放感を館内でも感じられるよう、青をキーカラーとしてデザインに取り入れています。

北前船を構成した杉を、館内サインに使用しています。
チェックインは2階ラウンジへ。
階段ホールは旧料亭の設えそのままに、色鮮やかな九谷焼のタイルで彩られています。
周囲の要素を少なくすることで引き立て合い、伝統とモダンが調和する心地よい空間です。


ラウンジは、波を表現した障子が優しく光り、深い海の中をイメージさせる落ち着いた空間。
日中は日本海を眺められるデッキで過ごす時間もおすすめです。

最も広い約100㎡のラグジュアリースイートルーム「波の間」。
玄関を入ると、海へ向かう高揚感を表現したムードあるアプローチを抜け、オーシャンビューリビングへ。
海に面した窓が開放感ある浴室や、ダークカラーで落ち着いた寝室、ダイニングテーブルも備え、長期滞在にもおすすめです。








加賀の歴史や伝統を想起させる、和モダンをコンセプトにしたスイートルーム「風の間」。
障子や畳の寝室など、シンプルモダンなインテリアで落ち着いた空間です。
檜の香りに包まれるシックな浴室から、視界いっぱいに海を眺められます。



海や砂浜をイメージさせる廊下の先にあるスタンダードルーム。
落ち着いた色調で統一され、シンプルで洗練されたデザインのお部屋で寛ぎのひとときを。

スタンダードルームの表札は釉薬の揺らぎが美しい九谷焼。
1階の客室は、女子旅にもおすすめしたいメゾネットタイプ。
寝るスペースとリビングスペースを分けて確保することで、客室での滞在時間も充実します。




ヌックのようなおこもり感のあるデスクスペースがある客室。
大きな窓からは、日本海を望められます。

貸切風呂の入り口は、人の温かみを感じさせる揺らぎのある線で構成したサイン「ゆ」。
岩窟の中のような安らかな空間の「艫の湯(とものゆ)」と、木の香りが漂う「舷の湯(げんのゆ)」、日本海のように表情の違う2つのタイプです。




土産物を販売するショップ「寄船処」は木目でナチュラルな設え。
壁面にはMAPを設置し、回遊性を持たせたショップは入りやすく、加賀橋立の観光の参考にもなります。


ロゴをルーバーで表現したホテル外観。
歴史ある建物の荘厳さと親しみやすさの共存を目指しました。