マルマン

地元に愛された「アイス饅頭」屋さんを、事業継承で再始動させたプロジェクトです。

三重県桑名市で79年間愛されてきた「マルマン」。
小豆とミルクの懐かしい味わいの“アイス饅頭”は、
子どもから大人まで多くの人の夏の思い出でした。

しかし、後継者不在により2024年9月に一度閉業。
その知らせを聞いたのは、幼い頃からマルマンのアイスを食べて育った、
地元企業の代表でした。

「もう一度、あの味を未来につなぎたい」
そんな想いから事業を継承し、2025年8月8日、レシピごと受け継いで復活を果たしました。

エイトデザインは店舗デザインを担当。
テイクアウトスペースを広げて、地域に開かれた店舗デザインとしました。

 

SHOP INFO

LOCATION
三重県桑名市京町33
Instagram
maruman_ice33

DATA

物件名
マルマン
業態
食物販
オープン
2025年8月
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ファサードには鉄の切り文字で住所を。
これまでもこれからも変わらずこの場所で、という願いを込めています。

 

小窓からはアイスの製造の様子を覗けます。

 

リニューアルにあたり、道路ギリギリまであった外壁を一部解体し、
地域に開かれた“ピロティ兼テイクアウト空間”を新設。

 

街との距離を近づけ、
老舗の重みをそのままに、やわらかな開放感をもたせました。


 

店内の一角は、桑名を愛するオーナーの思いを形にした
“地域への開放スペース”。
地元の人たちが集う、新しいコミュニティスペースとしての活用も。




 

内装には、オーナーが長年大切に集めてきた廃材や古道具を再利用。
ドア、金物、ドアノブ、プレートなど——
“いつか何かに使えたら”と眠っていたコレクションたちが、
新しい命を得て空間を形づくっています。


 

長年愛されたアイスの型やレシピを受け継いで、次の世代に。



 

再オープン後は昔からの常連客に加え、若い世代の来店も増加。
懐かしくて新しいマルマンのアイス饅頭は、世代を超えて地域に愛される存在へ。

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