今回のまちづくりコラムのテーマは、名鉄都市開発株式会社が手掛ける神宮前駅西側の再開発プロジェクトについて。
年間約700万人が訪れる有数の観光地である熱田神宮。
しかし、その周辺には観光客が楽しめるような施設がありませんでした。
名鉄都市開発株式会社(以下、名鉄都市開発)が主体となり、周辺地域も含めた賑わいを創出することを目的として、
玄関口となる神宮前駅西側街区の再開発が行われました。
エイトデザインは全体のゾーニングと建築設計及び施工、一部テナントの設計施工を行なっています。
建築デザインには若手建築家のナノメートルアーキテクチャー、グラフィックやサインデザインにはTailors Inc.をアサインし、全体をコーディネートしました。
テーマは「おとなの行きたいまち」。
地元熱田の老舗と、地元の文化を感じられる店舗など、熱田を盛り上げたいという思いを持った店舗が集合し、地域全体を活性化させることを目指しています。
参考リンク
→第1期オープン内覧会レポート
→あつたnagaya公式サイト
1期オープンの施設は3棟の平屋で構成。
いずれも愛知県産の木材を使用した木造建築です。
ペット連れや散歩中の近隣の方も気軽に食べ歩きを楽しめるよう、まちに開いたオープンなゾーニングとしています。
通りに面した弍の戸・参の戸は、旧街道の長屋をイメージしたデザイン。
間口の広い敷地を生かして、連続性のあるインパクトのある建物に。
熱田で創業した老舗店舗や、名古屋名物を楽しめる店舗が軒を連ねます。
妙香園。熱田で創業100年を迎える老舗茶屋の新店舗。
NAGOMI。地元熱田の老舗米屋が手掛ける新業態のおにぎり専門店。
名鉄商店。熱田、名古屋の新名物を扱う土産店。
Cutta。参拝帰りや仕事帰りに気軽に立ち寄れる串カツ屋。
あつたnagayaは1期オープンから2ヶ月を迎えました。
名鉄都市開発によると、当初の予想を超える集客があるとのことです。
12月1日には新たに肆の戸がオープンし、施設は全面開業となります。
あつたnagayaを起点に地域全体のさらなる盛り上がりを期待しています。