床の下地の合板が貼り終わりました。
腕利きの職人さんによる美しい仕事です。
大工工事が始まっています。
床は万協フロアーという二重床で下地をつくっています。
配管を取り回すスペースと、遮音性能を確保する役割があります。
なお、プレゼン時からのプランから、洗面などの水回りの配置が大きく変わりました。
施主の柳田さんの要望ではもともと浴室があった場所に洗濯機と洗面台を設置する予定でしたが、
躯体の状態が想定より悪かったため壁をふかすことになり、空間が狭くなって動線が悪くなるという結論になりまして。
→設計変更の打ち合わせの様子
▼当初のプラン
▼変更後のプラン
洗面台は寝室&クローゼットのすぐ隣にお引っ越しです。
朝の身支度の動線がコンパクトになりました。
洗面にする予定だった場所は、脱衣所兼洗濯&室内干しスペースに。
猫トイレスペースもキッチン横から洗面横に移動し、
衛生的にもよりよいプランになりました。
いよいよ始まりました。
リノベーション工事。
まずは電気と給排水の先行配管工事から。
新しく作られる水回りの場所に合わせて、配管していきます。
床スラブに穴が空いていたので(こんなマンション初めて見ました…!)、
グラスファイバーとウレタンフォームで塞ぎました。
この上にさらに遮音性の高い二重床を組むので、音漏れの心配がなくなって安心です。
解体後の現況を踏まえ、設計変更が必要な箇所を施主の柳田さんとすり合わせしました。
躯体壁の凹凸が想定より大きかったので、そのまま左官仕上げをするのは難しく、
下地を組んでボードを貼って壁をふかす(既存の壁より手前に出す)必要が出てきました。
ふかすことで洗面所にする予定だった場所はかなり狭くなってしまいます。
洗濯機と洗面台を入れるとだいぶ窮屈になるからプランを変えた方がいいと思う、と柳田さんと相談。
柳田さんも図面と睨めっこ。
洗面問題をうまく解決できるプランを考えます。
古い物件で、建築当時の図面が残っていないため、
実施設計の途中ではありますが先行して解体し、
躯体の状態や給排水のルートなどの調査を行いました。
*通常のリノベーションは、設計が完了して工事請負契約後の解体着手となります
排水管が細くて、お風呂や洗濯を同時に使うとオーバーフローしそうだなとか、新たな問題も見えてきました。
給湯器をバルコニーに設置したいけど、外壁に配管用のスリーブ(穴)があいていないので(解体前から分かっていましたが)、
管理組合に許可を取り、サッシを交換してひとまわり窓を小さくして、配管用のルートを確保する設計にします。
ガスメーターが室内についていたり、壁の凹凸が想定より大きかったり、いろいろと対処しないといけない課題も明確になりました。
追加で工事費用がかかりそうだ!