自動車関連メーカー、株式会社豊田自動織機 共和工場の事務所と休憩室のデザインです。
事務所への要望は
・床の配線は転倒の原因となるので、床下に隠して安全性を高めたい
・周囲の声を気にしなくて済むミーティングエリアを設置したい
・机、イス、モニターを刷新したい
・一息つける、明るい給湯室を作りたい
など。
休憩室への要望は
・リラックスできるインテリアを導入して、リフレッシュできる空間にしたい
・横になって休みたいけど、周りの足音や話し声が気になる時がある
など。
事前に、オフィスを使用している20代〜50代の方へアンケートを実施して問題点・改善点を集約し、
働く空間や人の動線・交流スペースなどを最適化したオフィスを実現することで、
従業員の潜在的なクリエイティビティを引き出しました。
リノベーション後に実施したアンケートでは、満足度が大幅に向上し100%になりました。
事務所(施工前)
ワークスペースと休憩スペースで素材や照明の色を変えて、オンオフを切り替える仕掛けを施しています。
これを機に、機能性の高い椅子やワイドモニターを導入しました。
床下に配線を収納するためOAフロアを採用。床の色は明るいグレーにして清潔感を。
ゆるやかなスロープになった動線部分にはシンボルツリーを設置し、
フォーカルポイントを作ることで視界を広く、空間にメリハリを生み出します。
壁面の「INNO>>CRAFT>>HOUSE」は、革新を意味するINNOVATION、製作を意味するCRAFT、その拠点となる事務所を意味するHOUSEを組み合わせた造語。
壁面アートのテーマはシナプス。仕事を進める上で社内外のつながりが重要となり、
そのつながりは脳内で細かく張り巡らされる神経細胞を彷彿とさせるところから、イメージを構築。
コーポレートカラーのショッキブルーと、社是であり仕事の根幹となる豊田綱領も盛り込みました。
OAフロアの段差を利用して掲示板とカウンターを設置。
木目のカウンターは、カフェスペースの一部としても使用できます。
木のルーバーで緩やかに仕切ったミーティングスペースと給湯室。暖色系でまとめて、家のようにくつろげる仕様。
ミーティングスペースはソファにして、ゆったりとした半個室に。
デスクゾーンと通路を挟んでいるので、目線や声を気にせずリラックスして話せます。
給湯室も家のように心和む空間に。
新たに設置したコーヒーメーカーは、日替わりで豆を変えて、コーヒー休憩を楽しんでいます。
休憩室(施工前)
いろいろな用途で使えるよう、可動式の机と椅子を設置しました。
冷たい印象を与える蛍光灯から、電球色のダウンライト、スポットライトに変更しました。
食事、読書、仮眠など、使用方法に合わせてカーペットの色を変えています。
仮眠スペースもロボット掃除機で掃除できるように、あえて段差を作らず、ベンチで空間を区切っています。
オットマン付きのベンチスペース。
オレンジ、カーキ、ベージュと温かみのある色合いのインテリアでまとめました。
一人になりたい人のための壁面ゾーンも造作しました。
スポットライトで手元が明るいので、読書にもぴったりです。
キッチンや調理家電類も一新しました。