建築分野における総合マネジメント会社のオフィスリノベーションプロジェクト。
同じ名古屋で、地域活性の取り組みに挑むパートナーとして、
エイトデザインは設計施工に加え、アートや、アンティークの家具や小物のインテリアコーディネートを担当しています。
建築・都市・環境に関わる社会課題の本質を捉え、専門性を横断しながら
人と建築と未来をつなぎ、明日を創造する企業として、求められるのは「つながり」。
名古屋らしいレトロな喫茶店を彷彿とさせる空間で、「また行きたくなる」オフィスへ。
喫茶店と親和性の高いジャズミュージックから「セッション」というキーワードを得て、
社員同士のコミュニケーションが自然と活性化するオフィスとして、
この場所全体を「ナゴヤオフィス セッション」と名付けています。
建築や設備、施工、コストなど各分野の専門家として、業務や働き方が異なる社員が
共に働き、話し、くつろぎながら、新しい価値を奏でていく。
このオフィスは、そうした日常のセッションが生まれ続ける場としてデザインしました。
このオフィスが「つながり」の起点となることで、
企業の理念と日常が一致する象徴的なオフィス空間になりました。
受付インターホンは、懐かしさも感じるレトロなフォントと色合い。
アップサイクル材のパネルでインターホン本体を隠しつつ、来客の目につくようにデザインしています。
間仕切りパーテーションにはフェイクグリーンを寄せ植えのように設置しました。
味のあるインテリアに囲まれた、喫茶店のようなエントランス。
行燈看板は社名ロゴをいれた表面を通常用とし、
イベント用に、より喫茶店感のあるセッションのロゴを入れた遊び心のある裏面も用意しました。
待合スペースにはアンティークのシネマチェアをコーディネート。
このドアより先は、社員のためのセキュリティゾーン。ドアには喫茶店でお馴染みのベル付き。
働く・話す・くつろぐがグラデーションで繋がる空間になっています。


オフィスの顔となる喫茶カウンターは、ディテールまでこだわったオリジナル設計です。
ナラ材のリブパネルに半円形の木製モールディングを組み合わせた本体側面、
馴染みの店に行ったような居心地の良さを生み出すダークブラウンの塗装、
足掛けブラケットは、使うほどに味の出る真鍮パイプをセレクト。


カウンターは給湯スペースとして、ゴミ箱や冷蔵庫などの調理家電も集約しています。
床はテラゾー柄の塩ビタイルで掃除しやすく、背面には大容量の収納棚。カウンターの奥半分はワークスペースになっています。

部署や職種を問わず使用できる、社交の中⼼となる大テーブルには
さまざまなデザインのアンティーク椅子をバランス良くコーディネートしています。
テーブルランナーのようなセンターラインに、コンセントとテーブルランプを置いて使い勝手よく造作しました。

見晴らしの良い窓際にはラウンジ席やボックス席を作りました。
緑に囲まれたラウンジ席は休憩中も気兼ねなく過ごせる、心がほどける場所。

緩やかにゾーニングするために置いたハイサイドボードやオープンラックには、
アンティークの雑貨や古本屋で見つけた喫茶にまつわる本を飾って。
誰がどこにいるかが目に見えて、ちょっとした会話が自然に生まれるフラットな社内環境づくりの一端を担います。

集中も気分転換もできる、ひとり喫茶的な窓際ボックス席。
ひとつのオフィス空間の中でグラデーションをつけて、働き方に合わせた様々な席を設けました。
奥の空間は、キャスター付きのオフィスチェアを使用しても音が気にならないようタイルカーペットにしています。

壁面には、空を飛ぶ鴨のオブジェを。
オフィスチェアも雰囲気を合わせて、これまでのオフィスにはない佇まいと
座り心地を両立したイトーキのvertebra03のリユース品をセレクト。オフィスの雰囲気と合わせて、ファブリックを複数色選んでいます。

会話量の多いWEB会議や、内容に配慮が必要な打ち合わせのために、
カウンター横に1人用WEBブースを2つ、窓際には2人用ブースを1つ設置しています。

ドアの手前(エントランス側)は社外の⽅との打合せや、⼀時的な利⽤を想定したフレキシブルなエリア。


会議室は大小2部屋あり、部屋名はカルテット(4人用)とオクテット(8人用)と名付けました。
リノリウム天板のテーブルの脚には、旧オフィスで使用していたテーブルの脚を組み合わせて造作しています。



会議室前には、名古屋オフィスの象徴となるアートウォールを設けました。
タイトルは「SESSION」。作品は、社員参加型アートプロジェクトとして、aQ-studioと共創しました。
社員の皆さんは、コンセプトに合う楽器を選んだり、アートの配置を考えたり、手タレ顔タレとして参加。
将来的に社員が増えることも想定して、ドリッピングの背景だけのキャンバスに新しい楽器を追加で描くことができるよう構成しています。


社交場であり憩いの場でもある、「また行きたくなる」オフィスです。