
結婚を期に物件を購入し、15年間居住してきたご夫婦のリノベーション事例です。
物件購入時から、いつかはリノベーションしたいと考えていたというお二人。
・壁の防音を強化したい
・服の収納が足りないので増やしたい
・広く開放的な浴室にしたい
・室内干しスペースを広く、使い勝手良くしたい
など、生活のスタイルが確立されていく中で浮き彫りになってきた問題点を改善するプランです。
お二人共に、音楽、映画、落語など多様なカルチャーが好きで、
部屋の中は集めたレコード・CD・DVD・フィギュアがたくさん。
レトロポップなインテリアと相性の良い建具や、タイルの目地の色にも拘りました。
コンセプトの「room」には、空間的な余裕・余白・余地という意味もあります。
15年間住み続けてきた部屋と同じ空間ながら、物に合わせた収納スペースと動線を整えて、
お互いの過ごし方を尊重できる住まいが出来上がりました。
model おかさくや
バルコニーに面した明るいLDK。圧迫感を感じさせない低いラックに、たくさんのレコードと本を収納。
床はアカシアの無垢フローリング。
レトロポップなテキスタイルとキッチンカウンターのタイルが目を惹く、魅力的な空間です。

型板ガラスが入った木製ドアは、お施主様が探してきたヴィンテージドア。
インテリアの雰囲気とよく合っています。

窓辺には観葉植物を。
洗濯物を干すこともできるハンガーパイプは、ハンギングプランツにもぴったりです。

コンパクトなパソコンスペース。
キッチンカウンターは、ハンドメイドならではの釉だれと凸凹が表情豊かなタイル貼り。
目地はえんじ色をセレクトして、レトロパターンのような色のコントラストをつけています。
キッチン背面の室内窓は、浴室につながっています。
LDKの一角に、身支度用の洗面台があります。
左手にある壁の厚さを利用して、隠し棚のように歯ブラシや小物を置いておけるニッチを作りました。

脱衣スペースはランドリールームを兼ねて広々と。
壁面は綺麗な黄色のクロス、床はジオメトリックな模様の塩ビタイルを貼っています。
大きな窓を付けたり、浴室の要望を叶えやすいハーフユニットバス。
上部は普遍的なクリーム色のタイルをセレクトして、入隅には曲面のタイルを使っています。
昭和のお風呂のような落ち着きと柔らかな印象を与える、リラックスできる浴室です。
廊下にはトイレ用の手洗い場を作りました。
ペーパータオルホルダーを備え付けにして、いつでも清潔を保てます。
玄関の靴棚はリブパネル貼り。スイッチはクラシックなアメリカンスイッチです。
ゲームとフィギュアの収集が趣味だというご主人のコレクションを詰め込んだ書斎。
閉所が苦手なご主人のために、物を置いても余裕ある広さを確保し、
落語コレクション、DVD、CD、漫画、書籍など、壁一面に収納棚を設けました。
