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まちづくりコラム:「ファンづくりから、まちづくりへ」@MATSURIBA


愛知県豊田市に遊べる住宅展示場「MATSURIBA」が9月17日にオープンしました。
「住宅を検討している人のための場所」ではなく、暮らしを体験し、まちとつながる場所として地域に根ざした新しい住宅展示場です。
  
そもそもエイトデザイングループは、建築デザイン事務所から始まり、家具・インテリア、飲食や美容事業まで。「楽しむ」をモットーに、多岐にわたる事業を展開してきました。
  

ただその瞬間を楽しむのではなく、長期的に暮らしを豊かにする。
つまり「本質的な豊かさ」を目指すこと。
そのためには想いに共感してくださるファンを作り、さらに育てることが重要だと考えています。
  
ハチカフェのお客様がエイトデザインの家づくりに興味を持ち、お問い合わせいただくことや、エイトサロンのお客様がエイトタウンのマルシェに出かけ、自分好みのインテリアに出会うことも。
  
ファンを作る拠点として様々な事業を展開し、それぞれのファンに向けて情報を発信し続けることで、グループ内でより根強いファンへと成長していきました。
  
ヒトからヒトへ伝わり、新たなファンが自然発生していく中で、この繋がりを外へと広げられたら「まちづくり」に繋がるのでは?と思い立ちました。
ファンづくりから、まちづくりへ。繋がりを広げていく拠点になったのが「MATSURIBA」です。
  

住宅展示場 + まちとつながる場所
  
MATSURIBAを共同運営するエイトデザインと規格住宅のBinO。
これからの住宅業界に対する危機感と、それを何とかして盛り上げていきたいという共通の想いから、競合ではなくパートナーとして手を取り合い、プロジェクトが始まりました。
  

MATSURIBAは元々、BinOが手掛ける住宅展示場でした。
一般的に住宅展示場は「家を買う人だけが行く場所」、つまりクローズドな環境で地域とは関わりのない場所です。
ライフスタイルが多様化する現代で「家を買う」という目的だけに絞ってしまうと必然的に集客が厳しい状況。
来店動機を広げるためにはまず、家を買うための場所というイメージを変え、住宅展示場自体をアップデートすることが必要でした。
  

家を買う前に、まずは「暮らし」について考えるきっかけを作ること。
そして将来の顧客に繋げるため長期的な関係を築き上げられるよう、ファンを作り、育てること。
そのためには誰でも気軽に立ち寄れて、日常使いもできる「地域の人の居場所」になることが一番だと考えました。
  
家づくりを検討してる人以外でも、自遊に楽しめる居場所を作り、地域全体を盛り上げたい。
そんな想いからMATSURIBAは「まちとつながる新しい住宅展示場」として誕生しました。
  

市街化調整区域ですがトレーラーでショップ展開し、買い物が楽しめます。
すぐそばの芝生エリアでピクニックしたり、ゴロゴロしたり。
  

ヨガ教室、クラリネット演奏会、ドローン実習など、地域の人のクリエイティブをアウトプットできる場として、レンタルスペースとしても開放しています。
  

アートでまちを笑顔に
  
MATSURIBAを彩るたくさんのアート。
こちらは全て、まちづくりへの想いに賛同してくださった地元アーティストの方々による作品です。

  
アートをする前と後では全く違った印象ですよね。
施設全体に命が吹きまれ、驚きと楽しさで溢れた空間に様変わりしました。
  
アートが持つチカラについて、私たちは「地域コミュニティの想像や発展させるチカラになり、まちに活力を与える」と考えています。
先月新しく開設されたアート事業「EIGHT ART HOUSE」では、アートのあるまちづくりを目指し、取り組みの一環としてMATSURIBAプロジェクトで実施しました。
  

施設内に点在するアートや什器は全て廃材を使用しています。
スタッフ総出で街中から廃材を集め、MATSURIBAで再利用させていただきました。
工事で発生した端材も全て使用しています。
  

他にも豊田市の森林組合から譲り受けた間伐材でウッドデッキを製作するなど、地域でいらなくなったものが地域の活性化に繋がるよう計画しました。
  

プロジェクト参加型の学生インターン
  
子供たちが遊べる縁日エリア。
8つのゲームにチャレンジして、スタンプを集めると景品がもらえる大人気の遊び場です。
できたことをいっぱい経験して、遊び方や片付けなどルールを守って楽しむ。
遊びが学びになり、育むことを大切にしています。
  
企画段階で大人が考えるより、想像力豊かな若者の意見を取り入れようと考え、全国から学生インターン24名を募り、プロジェクトに参加してもらいました。
  

3つのチームに分かれてとことん考えてもらい、オンラインと定例会を重ね、プレゼンまで行いました。
もちろん実施フェーズに落とし込むところまで参加してもらい、ブラッシュアップを繰り返しながら完成しました。
学生ならではの斬新なアイデアやアクションに、私たちも学ばせてもらうことが多く、若者たちのエネルギーと想像力に圧倒されることも。
  

インターンの内容が作業するだけの仕事ではなく、MATSURIBAプロジェクトの一員として参加してもらったことで、仕事のやりがいや自ら積極的に動くことの楽しさを体験してもらえたように思えます。
会社としても採用活動の一環として、プロジェクト参加型のインターンはとても有意義でした。
採用フローとして面談・グループディスカッションするのではなく、1つのプロジェクトに向けてチームで共に行動する。
長期的に取り組んだからこそ学生自身の人柄や能力を知り、逆に会社のことを知ってもらうことでお互いに目線合わせができる機会になったと思います。
  
  

MATSURIBAが地域の人に受け入れられ、暮らしに触れるきっかけとなるように。
まだまだ始めたばかりですが、賑わいが豊田という街の賑わいに繋がっていけるよう活動していきます。