今回は中古二世帯住宅をアトリエ&住宅にリノベーションした事例をご紹介します。
元々は新築でアトリエ兼住宅を考えていましたがアトリエの広さや予算を考えるとなかなかいい土地に巡り合えず土地探しで疲れ果ててしまったお施主様。
新築ではなくリノベであれば叶えられるのではないかと物件探しからお手伝いさせていただきました。
物件は、埼玉県飯能市、二世帯住宅として使われていた築28年のもの。二世帯住宅とあって床面積は161㎡と広めです。
リノベーションを依頼してくださったお施主さんは画家を生業としていらっしゃいます。TOKOROZAWA8でフルリノベーションをし、絵を描く場所としても生活する場所としても理想とする空間を作りました。
こちらはアトリエのエントランスです。家ではなくお店というイメージで左官で仕上げています。
アトリエエントランスに面した壁には収納とデスクワークスペースを設えています。
施主様は、大きなキャンバスを置き、制作を行える、アトリエ空間を必要としていました。
そこで、1Fは大胆に壁をぶち抜き、天井高は3メートルの広々としたアトリエにしました。作品をたくさんかけられるように壁面が多くなるような空間構成にしています。
▼リノベーション前
▼リノベーション後
1階にはアトリエから出入りできる寝室を設えました。扉は壁と同系色に揃えています。
壁はお施主様とスタッフで一緒にDIYで塗装をしました。
寝室は玄関とつながっています。
洋風モダンだった吹き抜けの玄関ホールもリノベーションを行い、広々とした空間はそのままに、シンプルながらも温かみのある空間に生まれ変わりました。
▼リノベーション前
▼リノベーション後
2FはLDK、水回りがあるユーティリティースペース、WIC、将来的なこども部屋を設けています。
リビングは天井を高くし梁を見せて開放感のあるつくりにしました。
▼解体中
▼リノベーション後
キッチンにも陽光が降り注ぎとても明るいです。
キッチンバックの収納はTOKOROZAWA8がオリジナルで造作しました。
オーク材を使いグレーのキッチンやブラックの換気扇にも調和します。
リビングのテレビの向こうにはユーティリティスペースを部屋干しなどができるユーティリティースペースを設けています。
壁をつくることでテレビをかけられる利便性と収納を隠して生活感が出ないようにしています。
ユーティリティスペースには収納棚を配し、奥には洗面台とメイクスペースがあります。
家の中をいつでもスッキリ保つにはたっぷりと収納が確保されているのがポイント。大きめの収納は使い勝手が良さそうですね。
メイクコーナーも十分な広さがあります。自分のためだけのメイクスペースがあるのは、女性にとってはうれしいですよね……!
住まい方にも目を向けてみましょう。
収納にも暮らしを楽しむ施主さんのスタイルが滲み出ていますね。
壁や天井をなくすことで、アトリエも居住空間もじゅうぶんな広さを持たせることができました。
生活するだけでなく、作品を生み出す場所でもあるからこそ、施主さんの理想がたっぷり詰まった家になりました。