【1】マイホーム探し、でも「新築じゃなくてもいいかも?」

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「電車通りが近いほうがいいよね、通勤のこと考えると」
「うん、でも市電沿線から徒歩5分以内の新築って……高すぎない?」
2人が最初に探していたのは、築浅か新築のマンション。
けれど予算とのバランスが取れない物件ばかり。
理想を追いすぎると、結局“ずっと賃貸”になりそうな感覚もあった。
そんなとき、インスタのリールで見つけたのが「築古マンション+リノベーション」という選択肢だった。
後日、そのインスタをUPしている『エイトデザイン熊本』に行ってみることに・・・

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「古いマンションって大丈夫なんですか?」というゆりさんの質問に、対応してくれたエイトのスタッフさんは静かにうなずいた。
【2】「築古マンションって実際どうなの?」プロに聞いてみた

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「築30年と聞くと古いって感じるかもしれませんが、実は鉄筋コンクリート(RC)造のマンションって、きちんとメンテナンスされていれば60年〜100年は使えるんですよ」
「えっ、そんなに?」
「はい。法定耐用年数としては47年ですが、それは税務上の話。実際の“物理的な寿命”はもっと長いんです」
たしかに、都内や地方都市でも、築40年以上でも綺麗に保たれているマンションはよく見かける。
「重要なのは、“築年数”よりも“どう維持されてきたか”なんです」
【3】管理組合と修繕履歴をチェックするって、どういうこと?

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後日、思い切って、気になっていた物件をエイトデザインのスタッフさんと内見することにした2人。
建物の外観やエントランスは、築30年には見えないほど清潔だった。
共用廊下やポストも整然としていて、なんとなく“安心感”がある。
「実はこれ、管理組合がしっかり機能している証拠なんですよ」とエイトのスタッフさん。
管理組合って、名前は聞いたことがあっても、正直何をしているのかピンとこない。
でもこんな情報が見られると知って、2人は驚いた。
定期的な大規模修繕が実施されているか
修繕積立金がしっかり積み立てられているか
理事会や総会の議事録が確認できるか
「このマンションは15年前に1回目、3年前に2回目の大規模修繕を終えています」
「次回も予定に入ってますし、積立金も安定していますよ」
「なんだか、築年数だけで判断するのって、もったいなかったかもね」とゆりさんがつぶやいた。
【4】地震が心配…“1981年”がひとつの基準?

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「でもやっぱり、古い建物って地震に弱いイメージがあるんだよな…」
誠一さんが気にしていたのは耐震性。
そこで聞いたのが「旧耐震」と「新耐震」という建築基準の違いだった。
✔ 1981年6月以前の建物 → 旧耐震基
✔ それ以降 → 新耐震基準(震度6強〜7程度でも倒壊しない想定)
「このマンションは1984年築なので、新耐震に適合していますね」
「万が一旧耐震だった場合でも、耐震診断や補強工事がされていれば安心材料になりますよ」
一気に表情が明るくなった誠一さんとゆりさん。
「こんなことまったく知らなかった…」と納得の様子。
【5】RCとSRC、どっちがいいの?

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翌週、2人はもう1件の築古マンションを内見することに。
前の物件よりも少し価格が高い理由を尋ねると、「この建物はSRC造だからです」と説明された。
「えっと、RCとSRCってどう違うんでしたっけ?」と誠一さん。
エイトのスタッフさんがエイトオリジナルのリノベ教本『リノベーションテキストブック』見せながら説明してくれた。
*ちなみにこの分厚い本はエイトデザインでしか手に入らない本らしい・・・

✔RC造(鉄筋コンクリート)
→ コンクリートの中に鉄筋が入っている。一般的な中層マンションに多い構造。
→ 断熱性や防音性に優れ、リノベもしやすい。
✔SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート)
→ 鉄骨のまわりに鉄筋とコンクリートを巻いた構造で、さらに強度が高い。
→ 高層マンション向け。地震には強いが、構造が複雑な分、間取り変更に制限が出る場合も。
「なるほど…じゃあ“絶対にSRCの方がいい”ってわけじゃないんですね」
「そうなんです。階数や立地、将来のプランによってベストは変わります。リノベ前提なら、配管の取り回しや梁の位置も重要なんですよ」
「建物の構造まで気にしたことなかったな…でも知ると面白いね」
ゆりさんがそう言って、2人で図面をじっくり見つめた。
【6】リノベで「今っぽい暮らし」はちゃんと叶う!

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数週間後、2人はついにひとつの築32年のマンションに決めた。
電車通りまで徒歩10分。南向きの3階。間取りはちょっと昔っぽいけど、日当たりは抜群。
何より、管理が行き届いていて、大規模修繕も済んでいた。
そして、エイトデザインとの打ち合わせが始まると、ぐっとワクワク感が増してくる。
壁を抜いて広々LDKに
無垢フローリングを敷いて、ナチュラルな雰囲気に
デスクスペースを造作して、リモートワークも快適に
完成した空間は、「築30年以上」とは思えないほど洗練されていた。
「これが中古だったなんて、誰もわからないね」
「むしろ、新築より“自分たちらしさ”があるかも」
嬉しそうに笑い合う2人の姿が、何よりその答えだった。
【7】築古=リスクではなく、“選び方”がすべて

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築古マンションと聞くと、最初は誰でも少し身構えてしまう。
でも、それが“リスク”か“チャンス”かを分けるのは、物件の中身とその見極め方次第。
RC構造の実際の寿命は思ったより長い
管理組合と修繕計画がしっかりしていれば安心
耐震性は“1981年基準”がひとつの目安
構造の違い(RC/SRC)でリノベの自由度が変わることも
そして何より、リノベーションの力で“今っぽい暮らし”を叶えることができる。
築年数に惑わされず、ちゃんと調べて、納得して選べば、
「築古って、むしろアリかも」と思える瞬間がきっとやってくる。
「古いからダメ」じゃなくて、「ちゃんと見れば大丈夫」だった。
築年数ではなく、“これからの暮らし”を見て決めてみませんか?