規格住宅BinOの平屋モデル【COVACO】をベースに、エイトデザインがカスタムした新築注文住宅。山並みを見晴らす丘の上に建つ、都内で暮らす3人家族のためのセカンドハウスです。
音楽とアウトドアをライフワークとして楽しむ一家がセカンドハウスを持つことを検討し始めたきっかけは、
コロナ禍を経て働き方や暮らし方、それらにまつわる価値観に変化が生まれてきたことでした。
坂道を駆け降りるように、物事が通り過ぎていく都心での生活。
対照的とも言えるこの場所で求めたのは、大切な趣味も、生活の1シーンも、穏やかに流れる時間のなかで丁寧に楽しむこと。
春には桜並木が映り込むピクチャーウィンドウ、お気に入りのカフェのようなカウンターキッチン、理想的な音と美しさを追求したオーディオスペース。
“もう一つのリビングルーム”は、豊かな環境のなかで心地よい時間と音が流れる、家族にとっての大切な寛ぎの場となりました。
エイトデザインの家具部門HACHI KAGUがインテリアコーディネートも手掛けています。
→EIGHT BinO公式サイト
→HACHI KAGU公式サイト
model まりな
リビングの中心に配置したオーディオスペースが家族が集まる場の象徴に。
壁面と収納の開口に曲線を取り入れることによって視覚的な柔らかさを持たせつつ、空間の広がりを感じられるようにしています。
カウンターに配置されたオーディオセットは配線ルート、専用の電源コードといったディテールまでご主人様のこだわりを詰め込んだ“傑作”。
レコードに針を落とし、ラウンジチェアに腰を沈めれば、家族とゲストを心地よい音が包み込みます。
リビングの開口部は山並みや春に咲く桜の借景を切り取り、自然と視線が誘導される高さに調整。
奥行きのある造作ソファをL字に配置することによって、家族やゲストの視線が自然な形で交わり、コミュニケーションが深まるレイアウトを意図しています。
キッチンは既製品の機能を生かしつつ、リビングとの境界に配置した造作カウンターでは奥様が好きなテラゾー×ウッドリブパネルの素材を採用。
お花見の日にはウッドデッキに面した窓が料理の提供口の役割になります。
リビングからつながるウッドデッキは、山並みと春の桜を眺められるベストポジション。
緩やかに視線が連続するリビング-キッチン-ウッドデッキ。
シュチュエーションや身体の向きによって距離感と親密さをちょうどいいバランスに操作することができます。
廊下の一部に設けた洗面スペースは、仕切りに採用したハナブロックがアクセントに。
海沿いの立地に合わせ、リゾート感の漂う素材を取り入れています。
来客が多いことも考慮し、脱衣所とは分離したレイアウトとしました。
居室はコンパクトながら窮屈感を感じさせない設計。 天井付近に配置した窓から入る光が柔らかく室内へ広がります。
穏やかな時間のなかで、家族のこれからを紡ぐ。