将来は猫を飼って、植物の世話、ピアノ、ヨガなど、プライベートの時間も大切にしたい。
そんな願いを込めて、あえて部屋ごとの役割を決めず、
可変性を持たせたリノベーション事例です。
お施主様は日々忙しく働く50代女性。
窓際に作ったワークスペースは、明るく見晴らしの良い特等席です。
息抜きは料理をする時間ということで、
キッチンは広々使い勝手よく、作業台を収納できるように設えました。
サニタリーや寝室は、ひとり暮らしだからこその使いやすさを追求。
日常的にはオープンに使用しながら、来客時には目隠しして、
臨機応変に使用できる作りになっています。
穏やかに趣味を楽しむ家づくりを目指しました。
model 雪月
視界がひらけたエントランスと、フリースペース。
一段下がった三和土に靴収納用のオープンラックを置いて、玄関を緩やかに区切っています。
カーテン代わりに取り付けたウッドシャッターは、雰囲気良く、光や風をコントロールすることが出来ます。
明るい窓辺に、観葉植物用の天吊り真鍮パイプを設置。
ブラケットライトはアンティーク。
立体感のあるガラスシェードが煌めく優美な佇まいです。
広いフリースペースは用途も多様。居室として、将来親御さんとの同居も可能です。
サニタリールームへと繋がる壁には、いつか飼いたいと思っている猫用の通路を。
左右のガラス戸から洗面・トイレに行ける、便利な2way動線は、以前住んでいた家で慣れていることから採用されました。
ひとり暮らしにこのスタイルが合っているということで、洗面とトイレを一緒にしたサニタリールーム。
ライト付きのミラーはオリジナルで作りました。
植物の水やりも簡単にできるように、大きなシンクをセレクトしています。
ミラーのライト用トグルスイッチ。
ぐるりとバルコニーに囲まれて、開放感あふれるLDK。
床材は、足触りが優しく、滑らかなオークの無垢フローリング。
見晴らしの良い窓辺にワークスペースを。
半クローズドタイプのキッチン。
カウンターのコーナーには飾り棚にもなるニッチ、天井の段差にはアクセントにウッドパネルを貼り付けています。
ステンレスの可動式作業台は、壁面のカウンターにすっぽり収まるように設計しました。
来客時やキッチンの使い方に合わせて出し入れできる、嬉しい仕様。
カウンターの脚は、オリジナルで造作したアンティークデザイン。
LDKと繋がり、ガラス戸で仕切ることもできるオープンな寝室。
寝室の奥にWICがあります。
インテリアはアクセントカラーを合わせて、オレンジストライプのカーテンで仕切る洗濯・脱衣スペース。
デッドスペースを活用して、タオルや入浴剤など、ちょっとした収納に便利な可動棚を設けてあります。
窓があって明るい浴室は、ハーフユニットバスにシックなグレーのタイルを合わせて造作しました。
ニッチからは、サニタリールームの観葉植物を眺められます。